とも姐の神戸散歩

生田神社

更新 : 2019/1/13

生田神社 生田神社

神戸の原点といってもいいのが生田神社。神戸の「神」の字は生田神社に由来します。正月3が日には100万人以上が詣でる、神戸のパワースポット的存在です。

祀られているのは若い女神様・稚日女尊わかひるめのみこと。『日本書紀』によると神功皇后を乗せた船が現在の神戸港付近で進まなくなり、占ったところ、稚日女尊が現れ「活田長峡国いくたながおのくにに祀ってほしい」と訴えたことにちなみます。

※活田長峡国については「神戸市中央区の地名のミステリー」の(2)で詳しく解説しています。

生田神社の杉盛

ところが、稚日女尊を祀ったのは現在地ではなく、現在の新神戸駅裏手にある砂山いさごやまでした。ある日、大洪水で山崩れがあり、心配した地元の村人がご神体を救出し、現在に地に祀ったことが現在の生田神社の起源です。

また生田神社では正月に門松ではなく杉盛を飾ります。これは、土砂崩れの際、松の木が社を壊したたため、稚日女尊が松の木を嫌っているという伝説にちなむものです。

生田神社は女神が祭神であることから縁結びの神として古くから知られていましたが、2007年にタレントの藤原紀香とコメディアンの陣内智則が、三宮を厳戒態勢にしてまでの結婚式を挙げたにも関わらず、2年後に離婚しました。この一件から、神戸っ子の間では生田神社の「御利益」は薄れているのでは…という声が根強くあります。

公式サイト:生田神社

かまぼこの発祥地

生田神社の北側には「生田の杜」があります。ここには、いろんな意味で面白い物があります。

まずは「かまぼこの発祥地」の石碑。西暦201年(神功皇后元年)、神功皇后が生田の杜で魚をすりつぶした物を焼いて食べた「伝説」が、かまぼこのルーツだといわれています。

世界一のクリスマスツリーで作られた鳥居

かまぼこ発祥の地の隣には、真新しい鳥居が建てられています。

これは2017年12月にメリケンパークで開催された「世界一のクリスマスツリー」で使われたヒノキアスナロを製材した鳥居です。

キリスト教に由来するクリスマスツリーを神道の鳥居にしてしまう…おかしくないでしょうか?

世界一のクリスマスツリー

そもそも「世界一のクリスマスツリー」は阪神・淡路大震災被災者の鎮魂を目的として、プラントハンターを自称する西畠清順氏とコピーライターの糸井重里氏らが企画したイベント。

高さやオーナメントの数で世界一を目指すとのことでしたが、結局のところ、高さでは世界一どころか日本一にもなれませんでした。オーナメントの数で世界一を目指すともしていましたが、管理がずさんで飾られたオーナメントが風に飛ばされ、海に流されるという失態もありました。しかも、そのオーナメントは会場で500円で販売されていた物でもあったことから、「鎮魂ビジネス」と批判されました。

また、この企画は、西畠清順氏サイドと毎日放送の「情熱大陸」プロデューサーらが、ハウステンボスに持ち込んで断られ、さらに大阪の商業施設にも断られ、その流れで神戸開催となったことが明らかになりました。つまり震災被災者鎮魂は後付けであることが発覚、またドキュメンタリー番組として知られていた「情熱大陸」がやらせであることが露呈するなど、主催者のウソが次々と暴かれ、後味の悪いイベントとなりました。

※公式サイト:めざせ!世界一のクリスマスツリー
※検証サイト;世界一のクリスマスツリーがやばい (生物学博士いいなのぶっちゃけていいっすか?)

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