とも姐の神戸散歩

BE KOBE

更新 : 2019/2/23

BE KOBE

メリケンパークにある「BE KOBE」。観光客の間では全国のインスタ映えスポットで第3位になるほどの有名スポットらしいのですが、神戸っ子の間では、それほど注目はされていません。そもそも、この手のオブジェは全国、いや、世界各地にあり、取り立てて神戸らしい物ではなく、地元ではその存在を知らない人もいるぐらいです。

そして、この「BE KOBE」が地元民の耳目を集めたのが、神戸市による補修工事の発表です。

神戸市のプレスリリースによると「接合部に裂け目等が生じている状況」で「安全を確保するため」補修工事を行うとのこと。市の発表では、その原因まで言及されていませんが、2月16日の『神戸新聞』が伝えるところによると「原因は写真映えを追求してよじ登る人たちの重み。人間が乗ることを想定していない構造のため、文字の接合部などに亀裂が生じている」とのこと。

このニュースはその日のうちにYahoo!ニュースなどにも取り上げられ、地元だけではなく全国にも知られることとなりました。

(1) そもそも「BE KOBE」って何?

このオブジェは2017年4月に「神戸開港150年」記念事業の一環として建設されました。

このオブジェができた当初、私は「これって、どっかのパクリやん。それに“BE KOBE”の意味がわからん」と思ってたわけですが、今回の“騒動”で「BE KOBE」にはこんな趣旨があることを知りました。

「BE KOBE」は、阪神・淡路大震災から20年をきっかけに生まれた、「神戸の魅力は人である」という思いを集約したシビックプライド・メッセージです。
新しいことに挑もうとする人や気持ちを愛する、そんな神戸を誇りに思うメッセージとして広めています。 (BE KOBEのオフィシャルサイトより転載)

「神戸の魅力」を、神戸以外にもあるオブジェに集約したあげく、そこに「阪神・淡路大震災」を無理矢理詰め込んだ感じが許せません。このモニュメントが完成した同じ年、同じ場所で開催された「世界一のクリスマスツリー」のような自己満足を感じずにはいられません。そもそも、このオブジェが建てられた2017年は阪神・淡路大震災20年ではありません。

(2) 神戸っ子の反応は?

話は2019年に戻りまして、完成から2年たらずで、心ない観光客がよじ登るなどして補修が必要になった「BE KOBE」。Twitterの反応を見ると、神戸市民の間では市民の税金を使ってまで修理する必要はないのでは…という意見が多かったように感じます。

私のツイートに対しても450のいいねをいただきました。全てが神戸市民とは限りませんが、同じように考えている人がそれだけ多いことがわかります。

(3) 撤去すべきだった理由

もちろん、私の意見に対して反論もありましたが、突き詰めると私の中では撤去すべきだったのではと思うのです。

撤去に反対する意見はおおむね下記に絞られます。それに対する私の考えを書き留めておきます。

(3-1)観光客の落とした金で神戸市は潤っているはずだから、必ずしも市民の税金で修復されるとは言い切れないのでは?

それなら、なおさら撤去でしょう。

今後、2年に1回補修工事が発生することを考えると、撤去は1回の支出で済み、長い目で見ると補修工事よりも安く済むと考えられるからです。

それで浮いた費用を、ほかの観光資源のために使う方が賢いのではないでしょうか?

(3-2)観光名所だから残すべき。残すことによって神戸をもっと知ってもらうのに役立つ

この意見に私は納得できませんが、前述の通り「修理して残す」ことが決まってます。

またポートアイランドのしおさい公園に「2個目のBE KOBE」ができるので、神戸をもっと知ってもらうのなら、わざわざ、メリケンパークのものを修理して残す必要はないと考えます。

(3-3)震災に関係するモニュメントなので残すべき

そういうモニュメントが観光客によって踏み台にされて壊されてるんですよね。感情論になりますが、阪神・淡路大震災を経験した者として、そんなものは見たくないです。

そもそも趣旨からして、このモニュメントが震災に紐付いているとは思えません。

(3-4)これ目当てで来る観光客もいるので、残すべき

メリケンパークに来て、たまたまインスタ映えしそうなところがあったので行列ができているだけではないでしょうか? 無ければ無いで困らないのでは?

このオブジェ自体、新潟市などにあるオブジェのパク…2番、いや3番、もっと煎じなので、ここでないと見られないというものではありませんし、これも前述の通り、ポートアイランドに「2個目のBE KOBE」ができるので、メリケンパークにある必要はないでしょう。

BE KOBE

(4) 補修して残すとすれば…

今回の工事は心ない観光客により壊された…構造的に人が上ることを想定していなかったがために補修工事が必要となりました。

逆に残す方向でも考えてみました。

上ってもいい代わりにお金を取るなどという意見が散見していますが、現実問題、こんなモニュメントにお金を払ってまで見たい人はいるのでしょうか。

それならば、上れないような構造にしてしまえばいいのです。例えば、ゴムのような素材で造り、上ったり、寄っかかったりしたら変形しまうような構造にするとか…地元の住友ゴム工業さんあたりで作れないでしょうか(^^;)

※公式サイト:BE KOBE
※参考サイト:Twitterモーメント:「BE KOBE」補修へ よじ登る人で文字の接合部などに亀裂

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